社会福祉法人 栄光福祉社
Art
認定こども園シャローム新人保育士(お客様の声)
crack社の行うブランディングは、“自社の素晴らしさを、自覚しきってもらう”ところから始まります。 ブランディングとは、 “企業の魅力や独自性が、外の世界に伝わっている状態”のこと。 そのためにはまず、“自分の会社の素晴らしさを、社員の皆さん自身が認識しきっている状態”が必要だと、crackは考えます。 大切にしたいのは、 自分たちの行っている仕事が、 ① いかに社会に価値を発揮しているか ② いかに社会や関係者に、存在そのものを具体的に喜ばれているか この2点をしっかりと実感していただくことです。 この2点を可視化するため、crack社では「魅力発掘プロジェクト」と称し、 お客様の顧客や提携先など“第三者の目線”を持つ関係者に丁寧な調査を行い、 企業の社会的価値を、約100ページにわたって言語化しています。 それにより、社内の経営層のみならず、社員のみなさんに良い影響を与えられるように尽力しています。 さて今回は、crackの魅力発掘プロジェクトにより、入社6ヶ月で理念を“自分ごと化”した、認定こども園シャロームの新人保育士・ミホさんの声を通して、その変化をたどります。 (「変化は、理念をこわすのではなく。理念を、より強くする。」認定こども園シャローム 創業者(お客さまの声)はこちら )
VOICE
お客様の声
入社1年めの、新人保育士が語る。“迷いが、吹き飛んだ瞬間”

栄光福祉会 保育士 ミホさん
Q1:入社した最初は、どんな不安を感じていましたか?
入社したばかりのころは、新しい環境に慣れるのに精一杯でした。
とにかく不安だったのは人間関係。そして、自分の思い描く保育観と、この園の方針(理念)が、本当に合っているのかどうかが不安でした。
そこに確信が持てないまま、日々、現場で業務にあたっていた感じです。
現場は現場で、日々、色んなことがあり。一緒に働く人はやさしい職員ばかりだったので安心して働けるのが分かった一方で、自分の考えと園の考えが、本当に“マッチしているのか”を、心の中で問い続けている状態でした。新しい環境に戸惑ったこともあり、「もし合っていなければ、もしかしたら、保育士としてここで仕事は続けられないかもしれない」と感じていました。
Q2:そんな中で、crackの『魅力発掘プロジェクト』に参加してみて、最初はどんな印象でしたか?
正直「これは何なんだろう?自分に何かプラスになるのかな?」と感じました。
勉強っぽい、かたい研修かと。
実際に始まってみると、まったく違っていて。
参加している職員同士、園に関して各々の意見を交換する時間が多く、とても楽しかったです。特に印象的だったのが、隣の人の“いいところ”を伝え合うワークで、お互い自然に打ち解け合える時間になり、その後も今回の研修をきっかけに職場でのコミュニケーションが増えました。
それまでは保育施設の上の階と下の階の職員同士で、あまり会話する機会がなかったのですが、「あの先生ってこんな想いを持ってたんだ」と知ったことで、距離がぐっと近くなる感覚になりました。
自分が働く園の良さを、外部の人(crack)に言語化してもらうことで、「こんな素敵な職場で働けてるって本当に幸せなことだな」と思えるようになったのも大きかったです。
不安ばかりだった入社半年の私が、初めて自分の仕事に“誇り”を感じた瞬間でした。


日々の仕事の中では言葉にしていなかった同僚への賞賛を伝え合い、他者の目線を通して、自分では気づけなかった“自分の価値発揮”を具体的に認識していくワークショップ。
Q3:研修を経て、自分の中でどんな変化がありましたか?
研修前に感じていた不安は、完全に解消されました。
そして、研修を通して自分の中に“なりたい保育者像”がはっきり見えたんです。
この仕事って、一歩ずつステップを上がるように成長していくものだと思うんです。
研修を受けたときは「3歩くらい一気に進めた」ような感覚でした。
シャロームが目指している保育者像と、自分がなりたい保育者像がぴったり一致していたんです!
「私が子どもたちに感じている想いを、そのまま代弁してくれてるじゃん!」
研修中、そんな気持ちになりました。
私は一人っ子で、兄弟がいなかったから、昔から自分より年下の子が大好きだったんです。
“子どもが大好きだから保育士になりたい”という夢を持って生きてきました。
大学で学んだ理論や、自分が思い描いていた保育者の姿。
それらが全部、研修で聞いた言葉とひとつにつながった瞬間があって、
まるで、目の前に“超能力者がいて自分の心を読まれた”ような感覚で嬉しくて興奮したのを覚えています。
そのとき初めて、この園でなら自分らしく働けると確信したんです。


日々の仕事の中で忘れかけていた、保育士を目指した原点をワークによって可視化。そのプロセスの中で、創業者が大切にしてきた保育理念と、自分がこの法人で働く理由とが自然に結びつき、この法人で働く意味と想いが重なった。
Q4:研修から学び、業務に活かしていることは何ですか?
“人の話をちゃんと聞くことの大切さ”です。
子どもにも、大人にも、それぞれに考えや思いがあって、
それを聞くことで自分の中にも新しい気づきが生まれる。
小さな声に気づける人間でいたいと、研修を通して、思うようになりました。
保育士としても、人としても、“人を大切にすること”がすべての基本だと思います。
相手にしてほしいことは、まず自分からやる。
その姿を子どもたちに見せることが、いちばんの教育になると感じています。
だから、子どもたちにも「あなたのここが素敵だね」と伝え続けたいし、
同僚の良いところにも目を向けて、チームの中でその力を生かせる人でありたい。
そしてプライベートでも、家族や友達をこれまで以上に大切にしていきたいと思います。
この研修は、“仕事を教わる時間”じゃなくて、
“自分の軸を見つける時間”でした。


共通の理念を土台に、それぞれの園がもつ独自の“らしさ”を言葉にしていく中で、自分がこの仕事でどう価値を発揮していきたいのかが見えてきた。それは、仕事の技術を学ぶ研修ではなく、“どう生き、どう働くか”を見つめ直す時間だった。
Project Members(crack)
大野 陣 片平 優 豊福 竜大 合羽井太一 吉井 七実 工藤大輝
【執筆】永瀬佳代(Kayo Eise)
新卒で営業職に就き7年間、人の想いに誠実に向き合う姿勢と折れないメンタルを培う。
その後、私学の小学校で約3年間、学級担任および高学年専門教諭として、子どもたちの創造性と主体性を育む学びを実践。退職後は講座運営やブランド戦略支援に携わり、コミュニティのブランド方針作成や個人事業主のブランドづくりを担当。教育で培った”観察眼”と”人にはすでに魅力と可能性がある”という信念、ブランド構築における”より良いものを作るための粘り強さ”を融合し、“人や組織の内側にある魅力をどう引き出すか”を探究し、実践を重ねている。
仲間からは、気概を感じると評され、今後への期待も込めて”hanjuku egg”と認識されている。
OTHER WORKS
他の実績