株式会社ヤマニパッケージ 様
Art
ヤマニパッケージ カスタマーサクセス(お客様の声)
crack社のブランディングは、“自社の素晴らしさを、自覚しきる”ところから始まります。 ブランディングとは、“企業の魅力や独自性が、外の世界に伝わっている状態”のこと。 そのためにはまず、“自分の会社の素晴らしさを、社員の皆さん自身が認識しきっている状態”が必要だと、crackは考えます。 そのために大切なのは、自分たちの行っている仕事が、 ① いかに社会に価値を発揮しているか ② いかに社会や関係者に、存在そのものを具体的に喜ばれているか この2点をしっかりと実感していただくことです。 この2点を可視化するため、crack社では「魅力発掘プロジェクト」と称し、お客様の顧客や提携先など“第三者の目線”を持つ関係者に丁寧な調査を行い、企業の社会的価値を、約100ページにわたって言語化しています。 自分たちの誇りが象徴となり、そのシンボルが日常に溶け込んでいく。 すべては、自社の魅力を“体感しながら育てていく”ためのプロジェクトです。
PROJECT
プロジェクト概要
- 案件について
- 表に立つ人だけが、会社をつくっているわけではありません。
包装資材メーカー・ヤマニパッケージのCS(カスタマーサポート)部門は、既存顧客の個別発注に日々対応する、いわば“スーパー裏方”の仕事。
取引先の担当者の顔も名前も知らないことが多く、外界との接点がほとんどないまま、静かに業務を回してきました。
その分、他部署との関わりも少なく、「自分たちの仕事が、どんな価値を生んでいるのか」が見えにくい。
それが、長年の課題でした。
そんな彼女たちが、crackの魅力発掘プロジェクトを通じて、自社の“当たり前”の中に眠っていた誇りを発見していきました。
「プロジェクトに参加できてよかった」「うちの会社が好きになった」
ブランディングとは縁遠いと思われていた裏方部署から、そんな声が上がったのです。
「自分の会社の独自性に目をむける機会すらなかった組織や人が、自社の魅力を再認識し、明日からの仕事に意義・やりがいをより感じられるようになる」
ここに、我々のプロジェクトの価値があると考えています。
今回紹介するのは、そんな「魅力発掘プロジェクト」を体験したCSチームの物語。これまで“縁の下の力持ち”として働いてきた彼女たちが、プロジェクトを通じて見つけた“自分たちの仕事の意味”とは。言葉にできなかった誇りが形になる瞬間を追いました。
VOICE
お客様の声
「このプロジェクトは、裏方の仕事に、光をあててくれる。
明日から、関わる人にもっと喜んでもらえるよう頑張ります!」

株式会社 ヤマニパッケージ カスタマーサクセス課の皆さん
Q1:crackが実施した第三者調査を通して、自社の“良さ”を外から聞く機会があったと思います。率直にどう感じましたか?
今回、第3者(crack)が調査してくれて、お客様や協力会社からヤマニに対する忖度ない意見を聞く機会となり、とても新鮮でした。
その中で、ヤマニのやってきたことを高く評価してくださるお声がいくつもあり、「自分の仕事は、こんな風に評価されていたのか」と、嬉しかった。日々の業務が社会で意味があると教えてもらったような感覚になり、今は「もっと、関わる人に喜んでもらえるように頑張りたい」と素直に思います。



直接お客様と接する機会が少ない職種の方にとって、お客様からどう評価されているのかを知ることは難しい。第三者調査を通じて、自社が提供している価値に対する賞賛や感謝の声に触れたことで、自分たちの仕事への肯定感が高まった人が多く見られた。
Q2:同じ内容を、上司や社長から言われるのと外部から言われるのとでは、やっぱり違いがあるものですか?
違いはありますね。
ふだん一緒に働くなかでは意識しづらいことも、第三者の立場から伝えてもらうと、客観的に受け止めやすいんです。「そうか、私たちって本当にそう見えてるんだ」って。同じ言葉でも、外から伝えられることで、自分たちの価値が、くっきり見えてきた気がしました。
Q3:CS課(お客様対応)としても、外からの評価を聞くのは貴重な機会だったと伺いました。
そうですね、とても貴重な機会になりました。
営業さんを通して、あるいはお客様から電話越しに口頭で「ありがとう」と言われる機会はあります。だけど、お客様が自分たちの仕事をどう感じているのかを知る機会は、ないです。
今回、crackさんの調査を通して、お客様が“私たちの対応を、信頼してくれている”と知ったのが、何よりも嬉しかったです。バックヤードの仕事に、光を当ててもらえた気がしました。

発掘調査、ワークショップの結果を元に作成した100ページを超えるレポートを皆様に発表する「フィードバック研修」の様子。自分たちの独自性や魅力が表現されたプレゼンテーションで、心に誇りという灯がともる。
Q4:プロジェクトを通して、「ブランディング」という言葉への印象に変化はありましたか?
はい。変化はありました。
正直、最初はピンときていませんでした。
「ブランディングは、おしゃれな人がやる難しい仕事」というイメージがあり、「私たちCS課は関係ないでしょ?」と思っていたんです。
でも研修を通して、“自分の関わり方や言葉が、会社の印象をつくっている”と気づいた瞬間、考え方が変わりました。ブランディングは、営業やデザイナーだけでなく、CS課も関わって、会社全体で取り組むべきだと気づいたんです。
それに、crackさんがまとめてくださった「受け取り手の心をデザインする」という言葉を聞いて、とても感動したのを覚えています。
私たちがやっていたのは、単なるパッケージ制作ではなく、
“想いをかたちに変える制作”なんだと。それがブランディングだと分かったので、だったら、ヤマニにもできる、そう思えたのは、このプロジェクトが初めてでした。

ヤマニパッケージの素晴らしさを代弁するcrack代表大野。自社の素晴らしさが言葉になり、その価値の大きさに心打たれ、画面に見入る参加者たち。
Q5:最後に、今回のプロジェクトを通して感じた変化を教えてください。
crackさんの言葉を通して、自分たちの仕事の価値を改めて感じることができました。
当たり前にこなしていた業務も、「ちゃんと見てくれている人がいるんだ」と気づけて、すごく励みになりました。“受け取り手の心をデザインする”という言葉にとても感銘を受けたので、これからもその言葉を大切に、仕事に向き合っていきたいと思います。
Project Members(crack)
大野 陣 片平 優 工藤大輝 豊福 竜大 吉井 七実
【執筆】片平 優(Yu Katahira)/ブランドプロデューサー
広告制作会社ライトパブリシティで10年間、キリンビール、ロレアル、三菱マテリアルなどの広告を担当。
独立後は製造、教育、福祉、行政、医療、建築、ファッションなど約80社のブランド支援に携わる。
保育士資格を持ち、人間の命の尊厳・個性・発達への理解を基盤に、crackでは「自社を自慢できない社員をゼロにするための魅力発掘プロジェクト」調査責任者を務める。経験と感性を融合させ、組織と人の誇りを再構築するブランディングを実践している。
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